アコースティックギター製作家 杉田健司とそのスタッフによるギター製作やリペア作業の様子を紹介

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新年に思ふ

明けましておめでとうございます。
工房はまだ正月休みです。ゴールデンウィークもお盆休みも無い私達は正月だけは結構休んでいます。僕も年末から暫く出掛けていました。
今日は年賀状やたまった新聞を読んだり。で、気になったのが「今年はこれが売れる」みたいな予測。音響製品・楽器という項目が、 1) ブルーレイレコーダー 2) デジタルオーディオプレーヤー 3) ヘッドホン・イヤホン…て、電化製品ばっかじゃないか。楽器なんて誰もが持つ物じゃないから当たり前なんだけど寂しいものだなあと思ったりもするが、では自分は売れる物をやりたいのか?というとそんなわけでは無いのだろう。やりたい事を実現するためにひたすら前進しようとするのみだ。以前凄腕営業マンが書いた「どんな商品でも売る」みたいな内容(タイトルも定かじゃないし読んでもないが)の本を見かけてとても違和感を感じた。御本人にとっては「売る」という行為そのものが自身の生きるところなのだろうけど、そこに愛はあるのか?

僕はギター製作家だ。しかもアコースティックギターに集約している。他の事もやれば出来ていたかも知れない。例えばウクレレやエレキなどやればそれはそれで守備範囲が広いとも言える。だが多分僕は「今はこれが売れるから」と人気分野を渡り歩くことは無いだろう。巧く行けば儲かるかもしれないが決して自分自身は充たされないと思うから。

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