アコースティックギター製作家 杉田健司とそのスタッフによるギター製作やリペア作業の様子を紹介
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オールコア
山小屋の仕事が終わって下山翌日から作業にかかった Carrera 00 のオールコアウッド。
今は塗装中ですが、バックの飾りからバインディングの手順がますますややこしくなってきてしまって・・・。順番を間違えると出来なくなってしまうので、以下は世界に発信する自分のメモ。
バックのセンターラインはたぶんバックを作る初期段階で入れるのが普通だと思うのだけど、前回苦心した点をふまえて、これは箱になってから全ての加工をしています。
先ずセンターラインの溝切り。 そこを利用して・・・
パフリングのエンド部分を片方のみ仕上げます。 ん~、まだまだ。
先に仕上げた部分と交差するもう一方を溝切りします。こうしないとデリケートな部分が飛んで無くなってしまうから。
パフリング(エンドの交差部分のみ)を切ったら再びバックセンターラインに戻ります。
センターのほんの小さな部分のインレイなのにやたらと大きい治具になってしまいました。
これで機械加工は終了。あとは手作業ですが、パフリングの細かい部分を曲げたり、次第に細くなったりするので一筋縄ではいかないのです。
センター飾りをシンプルながらパフリングと統一感がでるよう意識しました。あと、バインディング材にウォルナットを新たに用意しました。ウォルナットは少しグレーっぽくて視覚的に柔らかな雰囲気が好きです。
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