アコースティックギター製作家 杉田健司とそのスタッフによるギター製作やリペア作業の様子を紹介
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Carrera 000 マートルウッドその2
新たなバックデザインの完成形を先にFBの僕のアカウントで投稿したのですが、ここでもう少し詳しく手順を紹介します。
交差するパフリングは立体的に一方のラインの下を潜ったように見せようと、パフリングにボカシを入れます。熱した砂でパフリングを焦がして陰影をつけます。
通常ならばバック製作の初期段階でセンターラインを入れるのですが、パフリングとの関係をうまく合わせるためにはボディを組み立ててからの方が上手く行くことが解り、手間はかかるのですが最終段階でセンターラインを入れています。
アーガイルを使う案は何年も前からあったのですが、今回ようやく日の目を見ることができました。
パフリングは立体交差して見える感じに仕上げました。ラインがカーブしつつ太さを変化させたりするので ムズカシーッ!
カッタウェイのコンターはネックに向って次第に深く掘り込んで、更なるプレイアビリティ向上を目指しています。
ここ数年、肘など身体に接する部分にやたらとコンター加工を入れるのが流行っているのかもしれないけれど、僕はあまりやり過ぎて下品にならないように気をつけています。携帯電話の「全部入り」みたいのもどうか?と思います。
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