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スギクラフト・ニューモデル2
角度を変えたらこんな感じ。誰かのボーズ頭みたいーなんて言わないのー。ちなみにこれは昨日のヘッドとは別の先行しているプロトタイプで色々と細かいところは違います。
以前雑誌で「ヘッドデザインとはその製作家を特徴づける顔であって安易に変えるべきものではない」といった主旨の記述を読んだ気がする。はたしてそれが絶対だろうか?たしかにシンプルにスタンダードを守り続けることはすばらしいが、時代に合わせしなやかに対応、変化してゆく事もアリだとおもう。(自分たちのやっている事がはたして時代にマッチしているかどうかは別として)だって長い歴史のある企業だってロゴを変えたり時には社名も変えたりしながらその時代を生き抜いているのではないだろうか?僕は二十代半ばの拙い頭と技術で考えたデザインを使い続けることは出来ない。それにいつもなんだかワクワクする事をやり続けたいと思っている。
スギクラフト・ニューモデル
わっ!写真がでか過ぎた。でもニューモデルの詳細をお伝えしなければならないのでこれで良いか。ギターの顔といえるヘッドには毎回一番悩んできた。何かと制約が多いなかで単純な型抜きだけではほとんど出尽くした感もあって難しいのだ。今回はありがちな先細りの輪郭だがズルーっと丸く仕上げたらこれが角度によって表情を変えておもしろいのだ。むかしは平面ばかりでかんがえていたと思うのですが近年ギター製作家も立体造形を意識するようになってきてるのかもしれない。
ギターピック
ベータチタン・トラスロッド・メーカーのタツタさんがピック型携帯ストラップを作ってくれました。タツタさんありがとう。ちょっとキズっぽいのはお決まりなので一応弾いてみたからです。これはニッケル/シルバーってフレットの素材だそうです。最初チタンでやってはどうか?という話もあったのだけど色々と問題があって・・・そういえば中高生ぐらいの頃ピックが無いからと硬貨で弾いた事ありませんか?僕はあります。
Carrera DS
有名ギタリストが使っている米製作家のギターのリペアが四本集まっている。しかもどれも新品のリペアだ。トラスロッド交換やらフレット位置が違うので指板交換やらブリッジの位置も・・・僕は工作家、ギター製作家として物を見てしまうからどうしても仕事の荒さが気になってしまう。これが世の中で高く評価されるとは同じギター製作家として納得いかないという気持ちはある。
ちょうど新作のカレラ・ドレッドノートの弦長がこれまでより短い645mmのギターが完成間近で、我ながら結構良いではないか!と悦に入ってた。だがリペア中のギターと引き較べたとき、「やはりこの米人製作家が高く評価されるのはたしかにわかるなあ。」と思う。
ギターってただひたすら工作精度が高ければそれで良い訳ではないのだなあとつくづく思う。
※ 「引き較べ」は誤字ではない。僕が弾いたとき、周りが引くほど下手という意味だ。
アコースティックギターマガジン
AGM 39号に SUGI CRAFT ブランドのニューモデルの告知が載っています。スギクラフトおよびスギタケンジの大きな特徴のひとつのスルーネック構造を今回は敢えて採用しません。そしてそのネックジョイントには「ある秘密兵器?」が隠されています。まだ詳細は発表できません。デザインも大きく変わります。わりとオーソドックスに仕上げる予定だったが気が付くと結構斬新になった。今回もかなり難産だったが、かなり良い感じだ。って、まだプロトタイプで何本か作りながら煮詰めていくけど。
ところでスギクラフトとスギタケンジって何が違うの?とおもう方も居られるとおもいます。スギクラフトがバンド活動でスギタケンジがソロ活動といったところです。